ハーフェルラント郡(ドイツ語: Landkreis Havelland)はドイツ連邦共和国ブランデンブルク州西部の郡である。人口は約17万人である。
地理
ハーフェルラント郡にはハーフェルラントの大部分が含まれる。
北部ではオストプリーグニッツ=ルピーン郡、北東部ではオーバーハーフェル郡と接している。東部ではベルリン州シュパンダウ区との境界となっている。南東部ではブランデンブルク州の州都で郡独立市のポツダムと、南部ではポツダム=ミッテルマルク郡と郡独立市のブランデンブルク・アン・デア・ハーフェルと接している。西部にはザクセン=アンハルト州のシュテンダール郡とイェーリヒョウアー・ラント郡がある。
歴史
ハーフェルラントの歴史を見ると、スラヴ人のヘヴェリ族の地であった。彼らの主要な城塞は現在のブランデンブルク・アン・デア・ハーフェルにあった。この地は、その族長プリビスラフ=ハインリヒがアルブレヒト熊公と結んだ相続協定により1150年または1157年にブランデンブルク辺境伯の領地となり、アルブレヒト熊公の創設したマルク・ブランデンブルクの発祥地となった。
ハーフェルラント郡は1993年ブランデンブルク州郡改革に伴い、同年12月6日にナウエン郡(NAU)とラーテノウ郡(RN)が合併し成立した。プロイセン王国時代から東ドイツ時代の1952年までこの地にはヴェストハーフェルラント郡、オストハーフェルラント郡があった。境界はベルリンを中心に、扇形となるように設定された。
政治
郡長
1993年:ブルクハルト・シュレーダー(Burkhard Schröder, SPD)
郡議会
2014年ブランデンブルク州地方選挙による全56議席の議席配分は以下の通り。
(2014年5月25日選挙結果)
郡議会の議長はマヌエラ・フォルブレヒト(Manuela Vollbrecht, SPD)である。
政党
CDU、SPD、FDP、同盟90/緑の党、左翼党とドイツ家族党の郡支部がある。
紋章、郡旗、公印
ハーフェルラント郡議会は1995年2月20日に第14回議会で図案家ルート・ペシェル(Ruth Peschel)による紋章を採択した。ブランデンブルク州内務省は1995年8月31日にこれを承認した。
- 紋章記述:
- 「銀に青に波状に分割される。上部には羽ばたく2羽の銀のハクチョウが右向きに描かれ、嘴は金色である。下部は金の嘴をもつ赤鷲の頭部があり、両側には青の六角星が添えられる。」
郡内のアムト、都市、町村の紋章はハーフェルラント郡内の紋章一覧を参照。
ハーフェルラント郡議会が1995年9月25日に第20回議会で以下の郡旗を採択し、ブランデンブルク州内務省の承認を求めるよう議決した。
- 郡旗記述:
- 「ハーフェルラント郡の郡旗は白:青(1:2:1)の横三色旗であり、中央部には郡の紋章が乗る。」
- 公印
ハーフェルラント郡の公印には郡の紋章と「LANDKREIS HAVELLAND」がこれを囲んでいる。郡の紋章が採択、承認される以前は、ブランデンブルク州の紋章を公印に用いていた。
人口動態
以下の表は、ハーフェルラント郡の人口動態を示している(1990年は10月3日付、1991年からは12月31日)。数値は統計時の郡域によるものである(当郡成立以前の1990年から1992年の数値は、1993年12月6日領域に合わせた数値)。
現在の郡域の人口動態と予測
出典:ベルリン=ブランデンブルク統計局、ブランデンブルク州建設交通局、ベルテルスマン財団による詳細なデータはWikimedia CommonsのPopulation Projection Brandenburg にある。
市町村
2003年地方自治体改革の後、本郡には7都市を含む26市町村が含まれる。 以下に本郡に属する都市及び自治体を示す。カッコ内は2023年12月31日における人口である。
交通
ナンバープレート
1994年1月1日以来、識別記号の「HVL」が割り当てられ、使用されている。
外部リンク
- ハーフェルラント郡の公式サイト
- ハーフェルラント郡の歴史的景観
脚注




