元寇』(げんこう)は、1892年(明治25年)に発表された軍歌。全4番からなる。作詞・作曲は陸軍軍楽隊士官の永井建子だが、当時は彼の号である「人籟居士」の下で発表された。

元の襲来(元寇)をテーマにした歌で、大正天皇も愛唱し、歌った後には側近に「お前、閉口か」と笑いかけたという。黒澤明の監督第二作『一番美しく』で、効果的に使用されている。

歌詞

替え歌

校歌『都の西北』制定以前の早稲田大学では、1902年(明治35年)の大学開校式祝典時に坪内逍遥が『元寇』の曲を転用して作詞した記念歌『煌々五千の炬火』が校歌として扱われていた。

戦後も替え歌がテレビなどでも使われ、そのメロディーは歌詞以上に有名である。マンガ『はだしのゲン』の作中で主人公の元が繰り返し歌う「八百八州のこじき、ざる持って門に立ち…」も『元寇』の替え歌である。

脚注


軍歌

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軍歌集

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